トゥームレイダー2」★★★☆☆

トゥームレイダー 2 プレミアム・エディション [DVD]
この作品に関しては、ララ姐御よりジェラルド・バトラー目当てです。
結構マッチョなのね…驚いた。(いや、役作りは有ったとしても)
ストーリーとしては、ジェラルド役の元・恋人を出すがために過去関わった人物群を出したのがヒトによって吉と出るか凶と出るか、だと思うなあ。
もっとすっきりまとめて良かったトコとか有りそうだったもの。
でも、香港のビルからのダイビングはすごかった。
あれはまさに鳥人間を実感する為の、最たるアイテムなのでは無かろうか。

この回で拙かったのはやっぱりララとのラブロマンスを絡めたことにあるかなあ。
焼けぼっくいに火がついた(いや、火が着きかけた、か)ような展開は正直トゥームレイダーという話を進めていく上では邪魔と感じましたなあ。
(私的には嬉しかったけどさ)
それと、最後のほうの場面でのあの闇の獣。あれはどうしても「アリ」なのでしょうかね?
最初の作品の方が見せ場的には面白かったと思う。

この回に限って言えば、ジェラルド・バトラーによって星三つってとこです。
面白くないわけじゃなかったけどね〜〜。
PART1と比べちゃうと、どうしても冒険モノ映画としては安っぽい感がぬぐえません…。

トゥームレイダー★★★☆☆

トゥームレイダー [DVD]
おなじみのララ・クロフト姐御。
ゲームはやったこと無いんですが、うわさはかねがね。
アンジェリーナ・ジョリー姐さんの小首を傾げるしぐさが、当時とても印象強くてバリバにステレオタイプなハリウッド女優にもこんなに独特なしぐさを垣間見せることができるヒトいるんだ〜と、思ったものでした。
キュートというか、ファニーというか。(ニュアンス的に判ってもらえるでしょうか)

冒頭のシーンはさんざん予告だなんだに使われてた記憶があるんですが、本編には大して関連性のないモノだったのね(笑)
や、ララの日常の一部を知るという上ではなかなか面白かったですが。

仇役がなんともイヤらしく鼻につく色男っていうのが、まあお約束なのですが、その部下である若いモンがまた長いものに巻かれろ的なキャラでなんともはや。
中途半端に長髪ていうのが気に入らん(笑)

惑星直列ネタをベースにしたネタなのですが、それはともかくフリーメイソン的な一つ目をモチーフにそれっぽい精密機械(時計とか)が私には面白かったかも。
こういう工芸品系の小道具はいつ見ても楽しい。

話中に出てくるララのご尊父が、まんま現実でもアンジェリーナ・ジョリーのご尊父であられるのは有名な話。
ご母堂がラテン系のヒトなのかな。(アンジェリーナの顔の造作からみるに)

総括しておそらくはゲームの設定やキャラの雰囲気は出てるんじゃないかと。
執事やらメカニック助手のキャラも良し。

多分ゲームを実際にやっていたらもっと評価は上がったかなという気もする。
大画面で観て良しの映画だろうな。これは。

「タイムライン」★★★☆☆

タイムライン [DVD]

ジェラルド・バトラー目当て。
ゴツいくせにか〜わいいなあ、このヒト(笑)
どちらかというと、今までは敵・脇役のマッチョ系イヤ〜んなキャラをやってたようなのですが、ひとたび主役級・いいヒト役にはまると弾みがつくタイプみたい。

ストーリーとしてはタイムトラベルにありがちな「俺は残る」(結果的に)系の話。
タイムトラベルの細かい突っ込みは色々あれど、とりあえず科学的検証は二の次な話なので、何も考えずに観るのがいいかもね。

あまりCGを乱用して無かったのは好感触。(って言うか使ってなかったか)
低予算でやった映画なのかとおもったら120億円ですってよ!奥さん!
とりあえずあれだけの人間を使い、セットをきちんと作りこむならそのくらいしちゃうかもなあ。

色々な場所で部分的な絵を撮り繋いで(部屋の中〜村の一部など)観客側の頭の中に城下町を描かせるあたりは巧い。
中世の雰囲気はばっちし。


それにしても長髪でアゴヒゲ生やされると、白色人種系の人たちはみ〜んな同じに見えてしまうなあ。(いや、好きだからいいんだけど)

そして!
この映画の中で一番悪いヒトは、なんとルーピン先生(@ハリポタ)(笑)
いやー、びっくりした。(でも、ちょっと太った?)
デイビッド・シューリス氏だが、典型的なイギリス顔ですな(笑)
こうやって映画を開拓していくたびに新しい連鎖が生まれてくれるので、次から次へと借りたい映画が増えて大変っス(^^;

オペラ座の怪人★★★★★

オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

今までの「オペラ座〜」体験は、実は劇団四季のミュージカル一回のみ。
しかも、そのときは舞台トラブルでシャンデリアが落っこちて来ない事を当日、館内放送で知らされたというある意味レアな舞台でありました。
事前勉強も無くぶっつけ本番で見た割に、やはり音楽は耳について離れずこの映画を見てまざまざと旋律を思い出しました。

記憶にある劇団四季のものと比べるとやはり舞台の音楽や歌はナマの迫力があり、映画ではそれは求められないと思うので、おそらく初めから音楽そのものを最重点として見て作ってはいないつくりのような気がする。
むしろ、舞台では限界だったビジュアルや時系列の伏線などを良く生かしてると思う。
監督としては、映画としてのミュージカル・「オペラ座〜」を作ったと思うので、ホントなら既出のミュージカルやらを比較すること自体が間違ってるのかもしれない。

劇場で見た人たちがビジュアルをいくらか補足するために見てもいい映画なんじゃないかな。


■ファントムについて

アマゾンのレビュアーがすでに書いてるが、この映画のファントムは今までのものと比べると少し若い設定みたい。
クリスティーヌの父のような存在というにはまだまだ若い。
ん〜。
でもギリギリかなあと思う理由は、本物のオッサンと小娘という設定ではいかにもインモラルな情愛を感じさせてしまうし、若者過ぎても駄目。
許容範囲限界(どの程度かは微妙かもねえ)年の離れたお兄さんで通りそうな年齢設定で収めた感じ。

ラウルの扱いもファントムのそうした年齢設定上、自然な三角関係(という表現も変だ(笑))につりあった力関係に置いてる。
それゆえに、クリスティーヌも二人の間をフラフラと迷うような態度をさせたのかもしれない。
だって、オッサン相手じゃ絶対ラウルのほうを選ぶよねえ、と見る側は思ってしまう。


■クリスティーヌのキス

クリスティーヌに求めていた愛は、多分、キスされて自らの欲望によりオンナを手に入れるというのとは違うと、はっきり感じたんじゃないかと思う。
自分が欲しかったのは異性としての愛じゃなくて、人間としての愛や慈しみの愛とかそういう方のモノがまず先だったんじゃないかと。
過去、見世物小屋で過ごした間はおそらくナマナマしい男女の愛しか見てなかっただろうし、オペラ座で上演する愛にまつわる出し物といえば男女愛だし。
愛っていったら、男と女のそういうコトっていうだけだと思い込んで来ちゃったんじゃないかと。
ファントムが泣いたのは、キスされて嬉しかったのは間違いないけれどとても複雑な深い感情で泣いたのだと思う。
クリスティーヌに理想の母を見、理想の人間性も瞬時に見たんだと思う。
それでバトラー・ファントムの心はいっぱいいっぱいになっちゃった、と、この映画では感じた。
(ほかのミュージカルや映画演出では多分また違う解釈になるだろうけど)



…って、こんな独りよがりな解釈で私もいっぱいいっぱいです(苦笑)

ものすごく屈折した思い入れだけど、クリスティーヌにキスされるまでは強気で「俺に従え」とかなんとか、まるで加藤保憲(@帝都物語)のようなサディスティックな物言いだったのに、されたとたんに腰砕け(笑)
こんなカワイイ男がいるでしょうか。
いや、そう思えるのはきっとバトラーがカッコいいからだな。
もう、バトラー萌ゑっす。

クリスティーヌがバトラー演じるファントムのワイルドでワルで強引なところに惹かれるのも無理は無い…。
声の高さにしても歌のキーを変えて唄ったのはいただけないけど、ビターな甘さがある声はあれでアリだと思う。
ドン・ファンのくだりはもう、すばらしく官能的でドキドキもんでした…。


うう〜〜。
DVD買っちゃおうかな…。
しばらくは、ジェラルド・バトラーおっかけでほかのビデオも見てみる予定(笑)
それと、オペラ座の怪人を舞台で再演してくれないかなあ。(ファントムは山口氏がイイらしい)>四季
CDも借りてみようかなあ。
さしあたっては、メインテーマを聞いて鳥肌立たせて、「Angel Of Music」でウルウルきて、「The Point of Noreturn」で萌ゑたいです…(うっとり)